今日は、一日中、日本体育協会公認スポーツ指導者の研修会に出ていました。
夕方、
雪の中を歩いて帰ってきましたが、
岩手公園からコーラスの声が聞こえてきました。
(あ、「もりおか雪あかり」)
残念ながら、灯りを点け始めた時間だったようで、
ともっている灯りはまばらでした。
灯りはボランティアの方々が、一つずつ「長いライター」で点火しています。
ありがとうございます。
(写真奥にしゃがんでいる人がボランティアの方です。点火中です。)
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参加したのは「平成21年度岩手県スポーツ指導者協議会研修会」という研修会です。
講演が3本、スャ塔Tー企業からの情報提供が1本でした。
▼スポーツと栄養 (盛岡大学短期大学部食物栄養科 教授 阿部久佐さん)
▼二巡目国体に向けての指導者の関わり
(岩手県山岳協会副理事長兼選手強化部長 畠山晃さん)
▼スポーツ心理学〜メンタルトレーニングの基礎〜 (奈良教育大学 教授 岡澤祥訓さん)
▽スポーツ時の水分・栄養補給〜コンディショニングのための2つのャCント〜
(NR=国立健康・栄養研究所認定栄養情報担当者、大塚製薬株式会社仙台支店
盛岡出張所ニュートラシューティカル事業部 西野栄作さん)
どの講演も、とても興味深い内容で「ハッ」とさせられたり、感動したりしておりました。
日本体育協会が公認する指導者は、最低でも、一年間の通信教育と4日程度の講義やトレーニングを受け、テストに合格しないと資格が認められません。
さらに、
最低、4年に一度の義務研修を受けなければ資格を失ってしまいます。
「我々は学ぶことをやめたときに、教えることをやめなければならない」が合言葉です。
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岩手県山岳協会の畠山さんが、高校生を2年半で日本一にしたお話をなさいました。
「しつらえ」が私の発想を超えています。
こういう方々のお話を聞かないと、私自身の変化はありません。感動の涙をこらえながら聞いていました。
この手のものは、
実際に聞いた人しか「ごりやく」はない…と私は信じていますので、「中味は教えない」が基本なのですが、あまりに素晴らしいお話を聞いたので、一つだけご紹介します。
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ご覧ください、このスライドを。
『自分達が
みんなの誇りになっていることを
肌で感じながら練習することができた』
とあります。
山岳協会のアクションで作られた施設で「もはや山岳競技は山に行かない」という国体の種目変更を見越しての建設でした。
道路に面した壁が「窓」になっています。
普通は壁すべてに「クライミングボード」をつけて、登れる面を増やすのが普通なのだそうですが、
設計当時、岩手県山岳協会副会長で2007年1月24日にニュージーランドで亡くなった
太野隆夫(ふとの たかお)さんが「窓にしよう」と仰って、全国的にとても珍しい外から見えるボルダリング場ができたのだそうです。
そのおかげで、
夜になると信号待ちの車からボルダリングをしている選手たちの姿がまる見えで、
立ち寄って「ボルダリング」というものを見てゆく人がたくさんいるのだそうです。
しかも、
「適度な広さ」と「選手とお客さんが同一のフロア」にいることが幸いして、お客さんが、選手に声を鰍ッてくれるのだそうです。
「すごいねぇ〜」
(はい!)
「もう一回、登って見せてよ!」
(はい!)
「高校生?」
(はい!)
「こんな素敵な高校生が岩手にいたんだねぇ〜。君たちは岩手の宝だ。がんばってね!」
(はい!)
畠山さんの資料にはこうあります。
『岩手のギャラリーは、全国一のほめ上手ですよ』
さらに、こう仰いました。
『ギャラリーの声は選手を伸ばす。こんなお客さんは中央にはいない。』
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「全国一のほめ上手」、
つまり、
スポーツを一生懸命やっている子どもたちに価値を見出してくださる人たちは、
私たちの「資源」ですし「強み」です。
岩手オリジナルの「資源」や「強み」は、たぶん、他にもたくさんあるのです。
それに、気がついて生かすことができるか、気がつかずに腐らせてしまうか…これが私たちの別れ目になるんだろうな、
と考えながら一日を過ごした建国記念の日でした。
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今日のショック!
盛岡大学短期大学部の阿部先生が出した資料に「エネルギーの食事摂取基準」の表がありました。
(ほう、じゃあ、私は何カロリーなのかなぁ)と目で追ってビックリ。一番下の欄です。
(ああ、もはや、最高年齢カテゴリー入り!)
注:調べてみると、今日のものは、抜粋のようです。
原典には「0〜5(月)」から「70以上(歳)」まで13区分ありました。
そ、それにしても下から二番目の位置です。(汗)