がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

東北Jrヘビー級

昨日、ラグビー場で、知り合いのお二人から、こう声をかけられました。

 「hirafujiさん、みちのくプロレス詳しいんでしょう?」

                     …たぶん、ブログをお読みいただいているラグビー関係の方。

 「この前の『鉄人』決勝は、すごい、いい試合でしたよ。来てませんでしたね。」

                     …プロレス会場でよくお会いする報道関係の方。

当然、矢巾町での「東北ジュニアヘビー級選手権大会」の話になります。

10代目王者、みちのくプロレスの「義経」に

「鉄人(てつんちゅ)」というリーグ戦を経て挑戦権を得た、大阪プロレスの「タイガースマスク」が挑む試合が、昨日、矢巾町民総合体育館で行われることになっていたのです。

行こうかなぁ…とも思いましたが、ラグビー場で疲れてしまいましたので、断念しています。

私は、事前に、試合展開をこう考えていました。

(…以下、古館伊知郎調でお読みください…

 千人にも達しようかという観客のもと、ガチンコのシングル2試合、さらに、

 ヒール軍団・九龍が二手に分かれて悪の限りを尽くす6人タッグ2試合で、

 場内は大いに盛り上がり、

 興奮のきわみの観客の中で、さあ、時間無制限一本勝負のメインイベント。

 大阪首都化計画を引っさげてベルトを狙うタイガースマスクと、

 浄土思想を背景とした「平泉の文化遺産」の世界文化遺産指定を後押しする意味からも、

 東北ジュニアヘビー級は関西には渡せない義経

 いわば政治と文化の戦いである。

 ゴングから30分にもなろうかとする、がっぷり四つの戦いが繰り広げられ、両者疲労困憊…

 リング下からは「どっちも頑張れ、どっちも負けるな!」の声がかかり始めたかと思うころ、

 一瞬の隙を突いたタイガースマスクのタイガース・スープレックス・ホールドが炸裂。

 女性ファンの「よ し つ ねぇ〜」の悲鳴の中、カウント3。

 ああ、

 2007年11月に大阪プロレスGAINAから奪還した「東北ジュニアヘビー級」のタイトルは、

 一年を待たずして、再び大阪に渡る…どうした「みちのく」

 しかし、

 勝者がリングを降りるころ、やっと意識のもどった義経は、マイクをもって勝者の背中に

 「年内にもう一度、やらせてくれ。

  岩手・宮城内陸地震からの復旧のため、平泉の文化遺産のため、岩手競馬の存続のため、

  そのタイトルは、「みちのく」が持っていなければならない。

  たとえ、私の体がぼろぼろになっても、もう一度、挑戦させてくれ!」

 そして、数分後、今年最後のビッグイベントとして、その日程が場内に放送される。

 ああ、場内、割れるような大歓声!)

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◇結局は、義経が勝って防衛していましたけど!

◆お、おかしいなあ。

 さっきの考えのとおりだと思って、お二人にもそのとおりお話したんだけれどもなぁ…。

◇他の人にも言ったんですか!あきれた…。

◆「アングル」って知ってる?

◇「角度」でしょう

◆うーん、違う「アングル」から見られないかなぁ?

◇あ、それ、ラジスモフスポーツクイズで、残りあと7秒ぐらいで

 加藤アナウンサーが出してくださる、キラーヒント!…ですね。

 そういえば、

 「物を見る観点、視点」という意味もありますね、確かに。

◆プロレスには、

 試合と試合をつなぐ「アングル」、いわば、「段取りや筋書き」があるといわれています。

 具体的には、

 「アングルとは試合前後の物語であり、この出来で試合に対する注目度が変わり、

  観客動員数に影響を及ぼす」とされています。

◇はあ…。

◆新日本や全日本などという団体の関係や、団体内の「正規軍」や「反乱軍」などというような

 「抗争」などの対立関係をはじめとする様々な「アングル」で、興味を呼ぼうというものです。

◇私は、プロレスなんかにはぜんぜん興味がありません!

 くだらない話に付き合ってなんかいられません。もう、帰ります!

◆まあまあ、もう少し聞いてよ。

 でね、思ったんだけれどもね、どんなイベントにも「アングル」がつけられないのだろうかと…

◇え、hirafujiさんが得意とする「法螺を吹く」ってことですか。

◆そういう意味ではなく、

 興味を持って来ていただけるような、あるいは、参加していただけるような、

 魅力や基礎知識に関する情報をみなさんに持っていただく…という意味です。

 情報提供で皆さんに興味を持っていただくことも忘れてはいけないなぁ…と思った次第です。

 情報戦略とでもいえるのでしょうか…。

◇なるほど。

 ところで、さっきのhirafujiさんの「プロレス偽アングル」とても上手であきれるほどでした。

◆えっ!?褒めてるの呆れてるの?

◇あきれて、開いた口が塞がりませんでした。

 口がアングル、あ失礼、アングリ!