スポーツ秋田
◇またまた、何を感激なさってるんです。最近、何かって言うとすぐに感激してますが、歳のせいですかね。
◆まあ、これ読みなさい。
◇「スポーツ秋田」。財団法人秋田県体育協会の広報誌ですね。で、巻頭言?
TDK株式会社総務部長の倉石さんがお寄せになった『「秋田わか杉国体」を迎えての企業の支援』
ああ、そうでしたね。冒頭に書いてあるとおり、来年は秋田で「わか杉国体」でしたね。
マスコットは「スギッチ」。テレビ東京のテレビチャンピオン「ゆるキャラ日本一」に輝いています。
( ここから 、06年4月20日放送分を探してね)
◆いろいろ、知ってるねぇ。
で、この巻頭言、最後の段落から読んでほしいんだけど。
◇はい。
『最後になりますが、この「わか杉国体」を通し秋田のすばらしさを、選手・県民が一体となり日本全国に発信出来るような大会になるよう、一企業としてお役に立ちたいと思っております。』
◆企業の方がこのようなことを仰るんですね、すばらしいですね。
◆秋田わか杉国体のサイト→ 「秋田わか杉国体とは」 のページにもちゃんと、「実施目標」として
『国体を一過性のイベントに終わらせず、地域の魅力を自ら発掘・創造しながら全国に発信するとともに、地域の活性化と連帯感を醸成する新たな契機とします。』
とあります
◇なるほど、その考え方が企業の方にも浸透している…
あらまあ、『秋田の「とっておき」の発信』という記述もありますね
『世界に誇れる先端技術や農業などの秋田発のビジネスモデル、秋田の文化など地域の素材を自ら発掘・発見、創造し、本県の「とっておき」として全国から訪れる多くの方々に紹介するとともに、見学や体験できるプログラムを構築したいと考えております。』
ところで、「巻頭言」最後の2行だけで、こんなに話が盛り上がってるんですが、あと、3分で終わりますか?
◆時間はかかりそうですね。
◇覚悟します。
ところで、あと10年しかない岩手県ではこの様なことを考えているんでしょうか?
ひょっとすると、140万人のうち、ここにいる二人しか考えていないんじゃないですか?
しょうがないから、順番だから、スポーツの大会に会場を貸す…
なんか、分かってきたような気がします。 『スポーツイベントは触媒だ!』 という大風呂敷が。
◆さて、本題。先ほどの「巻頭言」3段目からです。
◇『弊社の国体支援としての役割は二つあります』とあります。
◆一つは『競技種目の支援』。
これは、従来からの方法。企業にチームを持っていただく、あるいは、選手を雇用していただく。
おどろくには及びません。
◇もう一つは、
『厚生施設提供の支援』とあります。何のことでしょう、一体?
あら、『サッカー会場としてASC(秋田総合スポーツセンター)の競技場(2面)をにかほ市と連携して提供する』ですって!
◆目から鱗が落ちました。
企業の方々に対して、雇ってくれ、金出してくれ…だけではない支援方策を考える必要があるということでしょう。
◇あと10年しかないんですね…。
◆これまで、100年以上かかって出来上がったシステムを、あと10年で…か。ブルブル。
参考:ここに 巻頭言 が(pdf形式)