背中を見ての二つのお話
【人でなし】
のじぎく兵庫国体も終盤にさしかかってきました。
気になるのは、岩手県の総合成績。
毎日、目標順位までは、あと何点、あと何点と計算ばっかりしています。
今日は、朝、少年男子のテニスに行きました。
1回戦を突破し、シードチームの愛知県との対戦。
あと、二つ勝てば、点数がもらえる。がんばれ!がんばれ!と。
2つのコートでシングルスが同時進行されますが、岩手県はどちらのコートにも「監督」が入りベンチに座っています。
チェンジコートのたびに、選手を座らせたり、水を補給させたり、アドバイスを送ったり…
その背中を見ていて、ふと考えました。
みんな勝ちたいんだ。
選手にベストを尽くさせたいんだ。
いろいろな環境で努力してきた選手のことを一番知っているスタッフの方々が、選手と一緒に一生懸命やってるんだ。
最近、選手を見れば『こいつら、何点取れるかなぁ』としか考えない私は、たぶん『人でなし』になってしまったと思います。
ごめんなさい、皆さん。
【たすけに戻る】
ホッケー成年女子準々決勝、岩手¢蝠ェ。
ゴール前に攻め込まれ、ピンチです。
中盤にいた8番の選手が、大急ぎで援けに戻ります。
フルスピードで戻ります。
試合展開は1対0でリード。安心できない展開。
彼女の援けを借りなくても、岩手のディフェンス陣がボールをクリアして、得点にはいたりませんでした。
結局、彼女の猛ダッシュは、ボールに関係しませんでしたが、これが『チーム』でしょう。
ゴール前にいるのはキーパー含めて5人。
テレビやインターネットライブ放送では、残りの6人は写りませんが、ボールに遠いいろいろなところで、いろいろなことをしています。
それを見ることのできる唯一の場は、競技場です。
試合が終わると、汗と雨でグジャグジャになった選手が戻ってきます。
あしたも、一生懸命、がんばってね。
【追】
本当に「人でなし」でした。
今日は息子の誕生日でした…。ごめんなさい。