今朝は素晴らしい青空でした。
きっと青空の岩手山の写真をお見せできるだろうと張り切って出勤してきたのですが、事務室についてみると、上半分が雲に隠れています。
家から、職場まで歩いてくる間に、岩手山がまったく見えないことに、今日、始めて気がつきました。
これまで、
「いつも見ながら歩いている」「いつも見ている」と信じて疑わなかったのですが、こんな勘違いを、様々な場面でしているんだろうなとしみじみと感じました。
危険なことです。
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「反省しています!」という題名のメールが届きました。
「ゆめ総体千葉国体」のホッケー競技に帯同したスタッフの方からのものです。
ホッケーは、東北1の出場枠ですが、成年男女、少年男女の全種別が本大会に出場し、
少年女子が4位、成年男子・成年女子・少年男子がそれぞれ5位に入賞、稼いだ競技得点は116点でこれは県選手団の総獲得得点の28%にあたります。
さらに、
ホッケー競技の男女総合成績が4位、女子総合成績では3位という素晴らしい成績を残しており、私は「ホッケーの町・岩手町」に足を向けて寝られない状態です。
さて、メールの内容を抜粋します。
国体では力になれず、申し訳ありませんでした。あと一歩のところの「詰め」が甘いように感じてなりませんでした。国体でこれほどの力を持ち、さらに、インターハイでは女子が3位、全国中学生大会でも女子が県勢同士で決勝戦を行うほどの競技団体に関係している人がどこがどう悪いのか!なぜなのか!何が足りないのか!色々反省点はあります。強いだけでは勝てない!と言うことが証明されたように感じます。
成年男女は、妥当なところだと思います。組み合わせ次第では、上位をうかがえるところにいますが、中々大変です。成年女子は本当に大健闘だと思います。今回もママさんプレーヤーが頑張ってくれました。<以下、略>
「どこがどう悪いのか!なぜなのか!何が足りないのか!色々反省点はあります。強いだけでは勝てない!と言うことが証明された」と考えているのです。
きっと視界には常に「日本一」が入っていると思います。素晴らしいことです。
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さて、この国体、準優勝が二つありました。
山岳成年女子ボルダリングの畠山千怜・高橋亜也加さんのペアと、ボクシングの少年フライ級佐々木健介選手です。
それぞれの競技に関して岩手日報が記事にしていますので引用します。
県山岳協会の畠山晃選手強化部長は「全国のレベルに追い付いてきている」と手応えをにじませた。盛岡市の県営運動公園内にボルダリングルームが設置され、競技環境が向上した。国体前には本大会のコースセッターを呼び、セッティングを分析。強化合宿や遠征の機会も増えた。
1年時から注目され、県内主要大会8冠に輝いた佐々木も、全国の頂点にはあと一歩届かなかった。「高校最後の試合だし勝ちたかった。まだまだボクシングは続けるし、続ける限りは日本一になりたい」と前を向いた。1位になれなかったこの方々も、もちろん、日本一が視界に入っています。
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◇見えていると思っていたものが、実は見えていなくて、
大昔のイメージや勝手な想像に支配されていることがままある…という程のことをおっしゃりたいんですね。
◆そのとおり。
この6ヶ月間、岩手山はここにあってこんな形をしている…というイメージで通勤していたのです。
もしかすると、
「日本一」が視界に入っていないのにもかかわらず、
「見えている」と勘違いしている人たちもたくさんいるんじゃないのかなと思ったんだ。
◇なるほど。
40年前の岩手国体の時はこうして優勝した、11年前の岩手インターハイの時はこうして上位入賞させた。
これが「日本一」のレベルだろう…
と思い込んでしまって、何の変化もしていない可能性があると思ったんですね。
◆そのとおり。私を含めてね。
◇しかし、岩手インターハイからもう11年も経つんですね。hirafujiさんと同じで「ひと昔」ですね。
◆えっ!? 僕と同じ?
◇中年ひと昔!
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今日、佐々木選手のお父さんからその記事にコメントが入りました。
お褒め頂き大変有り難く思います親子ともども大変な努力をされたんだろうなぁ、自分が息子を褒めるなら三年間、
一人で他校に違う制服で通い続けた事と
ボクシングを好きでいてくれた事です
そして何より応援してくれる方々の御陰です
親子共々、大変感謝しております
今後もマイナーな競技だからこそ普及に精進して参りますので
宜しくお願い致します
学校も協会も「常識の枠を超えた」対応をしてくれたんだろうなぁ…でも最後に負けた。
涙が出そうになりました。
見習わなければなりません。そして、応援しましょう。