がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

おどろいている場合じゃない/57年前すでに

池江瑠花子さんの大活躍で大騒ぎの競泳日本選手権大会でしたが、 オリンピック代表に関する、こんな記事を読んだのです。
競泳五輪リレー代表に増田葵(岡山県倉敷市出身)が初選出 岡山勢女子では木原光知子以来57年ぶり 日本水泳連盟は11日、競泳の東京五輪代表で未定だった女子800メートルリレーのメンバーを発表し、岡山県倉敷市出身の増田葵(24)=菅公学生服=が初選出された。 競泳の岡山勢女子では1964年東京五輪に出場した木原光知子以来57年ぶりの代表入り。<略> (山陽新聞デジタル4/11(日) 21:41配信→元の記事
■所属は菅公学生服 新聞には、こうもありました。
倉敷工高、近大を経て社会人3年目の増田は、高校時代からインターハイ、国体などで表彰台に立ち、岡山女子のエースとして活躍してきた。
大学で県外に出てはいますが、現在の所属は「菅公学生服」。 本社を岡山市に置く、カンコー学生服で有名な菅公学生服株式会社です。 きっと、この看板をご覧になったことがあるでしょう。 この会社です。 会社のFacebookにも、社長や社員の皆さんが大喜びの写真が載ってました。(→ここ) きっと、 会社の誇り、 地元の誇りなんだろうなと、 私までうれしくなったのです。 そして、 岩手県では 県内のチーム・所属からオリンピックに出た人は 2008年の北京大会女子ホッケーの 小沢みさきさんが 「富士大学大学院」所属で出場した時までさかのぼる(→ LinK )ことにも気づき、 ちょっと悔しくもなったのです。 ■じゃあ、57年前は? じゃあ、 57年前の木原光知子さんは、どこの所属でオリンピックに出たのだろうか…と、 調べてみたくなりました。 なんと、オリンピックには16歳で出場。 その時は岡山市山陽女子高校(現:山陽学園高校)の一年生だったということでした。 (そうか、高校の水泳部)と思ったのですが なんと
進学した山陽女子高校には水泳部がなく、 また岡山には冬の間泳げる温水プールはなく、 和歌山県白浜や広島県呉市海上自衛隊の室内プールに通う (Wikipedia Link
さらに、 中学2年の時、国民体育大会3位でしたが→NHK人物録 実は 軟式テニス部員
中学にはプールがなかったので、軟式テニス部に入りました。  小学校の担任の先生が…水泳のできるところを紹介してくれました。 (WSFジャパン広報紙より)
*** 1964年の東京オリンピックのイメージは  ウエイトリフティング金の三宅選手は、自衛隊  柔道80�s超金の猪熊選手は、警視庁  体操個人総合金の遠藤選手は、日本大学勤務  「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーボールチームは、日紡貝塚…などから 高校部活動→大学部活動→実業団 などというルートが普通と思っていましたので、 中学、高校に水泳部がなかった木原さんの経歴に、どぎもを抜かれたのです。 ■じゃあ、57年前から! 校外にやりたいことがある人には、学校の部活動を強制せず、したいことをさせたほうがいい。 一方で、部活動で頑張りたい人には、学校の部活動を利用させればよい。 というスタンスで、 つまり 「したいことができる部活動」に移行するために 学校の部活動改革は必要だという立場を、私はとっていますが(私の考え方→ Link )、 そんなこと 半世紀以上も前から行われていたのです。 おどろきました。 ■おどろいている場合じゃない おどろいている場合じゃないのです。 57年前のエピソードについて、 なぜ、私が知らなかったのか、 なぜ、だれも伝えていないのか なぜ、改革のための成功事例として示されていないのか そして、 そもそも、その評価はどうだったのか… おどろくばかりはいけないのです。 検証して、今に、将来に、生かさないといけないのです。 がんばりますよ、がんばりましょうね!