岩手をひとつにするのはスポーツだ を合言葉に
2か月に一度、定期刊行されている、
岩手スポーツマガジン
スタンダード(Standard)2017年5・6月号(通巻48号)
が、今日・4月25日に発売になりました。
今号は
サッカーと陸上競技の特集
ごひいきチームの選手たちもたくさん掲載されています。
上の写真を説明します
■奥の左から右に■
・表紙
・後ろから開いて1枚目めくった定位置にある、私の連載コラム「がんばろう!岩手のスポーツ」。今号で連載41回目!
■手前の左から時計回りに■
・新しく連載が始まった「スマイルバトン」。第一回は、不来方(こずかた)高校野球部マネージャー。
・サッカー特集「注目選手」の不来方高校選手
・不来方高校男子サッカー部のメンバー紹介
さあさあ、
720円を持って書店・コンビニへ走れ!
***
今号のコラム写真は「第89回選抜高校野球開会式」の様子です。
三塁線上の一番前が、
その後ろ三塁ベース付近が
盛岡大学附属高校の選手、
写真左はし、グラウンドの人工芝上のスカート姿が
国歌を独唱した
この写真を見た人から、
(タイミングが悪いよ。
不来方高校がもっと手前の写真はなかったの?)
と言われました。
私も、
そう思っていますし、もう少し、手前のタイミングの写真もあります。
でも、
この写真なのです。
***
コラムには書きませんでしたが、
左端の駐烽ウんをじっくりと見ると
右の腕が上がって
手が頬のあたりにあるのがわかります。
私には、
この姿が大切なのです。
駐烽ウんは
開会式が始まる前に、グラウンドに出てきていまいした。
私は、
ずっと、部屋の中かどこかにいて、
国歌の直前に出てくるのだろうと思っていました。
出てきたことに気がついた私は、
もう、気が気ではありません。
4万4千人のお客さまの中で、
ちゃんと声が出るだろうか、
立派に歌ってくれるだろうか…
どうしても、駐烽ウんに眼が行くのです。
そのうち、
右の腕が、
頻繁に上がり下がりすることに気がつきました。
身体の前で、両手を打ち合わせてから
腕があがり、手が顔の辺りに行くと、しばらくそのままの姿勢になります。
(あ、音叉!)
彼女は
グラウンドに出てきてから、
何度も何度も、何度も何度も、何度も何度も
左手を音叉で叩いて歌いだしの音を出し、
右の耳で、その音を確認しているのです。
写真を大きくしてみると、
ほらこのとおり。
満員の甲子園球場のお客さまの前で、
伴奏なしで、
当然、
前奏もなく
いきなり歌いだすわけですから、
歌いだしの音は自分でとるしかありません。
私は、その様子をみて、
もう、だめになっていました。
隣で見ていた、岩手県の人に
入場行進の途中で
(ほら、不来方が入ってきたよ!)
と教えてもらう始末でした。
でも、
駐熏リ緒さんは
指導の先生が「200点!」をつけてくださったような
4万4千人が息をのんで聴き入ったような
とても立派な独唱をしてくださいました。
今、思い出しても、涙が出てきます。
だから、この写真でした。
***
今、気がつきました。
駐烽ウんの右隣の男子高校生は、
司会をした生徒のうちの一人です。
駐烽ウんが音叉を使っている間、
彼は、原稿を読んでいたのでしょうね。
最後の最後まで、詰めに詰める…日本一の高校生は、素晴らしい!
あ、
駐烽ウんは全日本学生音楽コンクール全国大会声楽部門高校生の部で第1位の生徒です。
また、
選抜高校野球の司会は
兵庫・小野3年の杉本菜瑠さん(全国高校放送コンテスト・アナウンス部門優勝)と
千葉・検見川3年の鈴木崚汰さん(同朗読部門優勝)の2人が担当していて、
写真の鈴木くんは、後半の司会を担当しました。