がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

理解と実践・表現と鑑賞

今日、

私の勤めている、岩手県不来方(こずかた)高校の音楽室のそばから

オペラのような、ミュージカルのような音楽が漏れ出してきていました。

(なんだろう)

と、窓越しにのぞいて見ると、

オペラのような、ミュージカルのような動画が、

スクリーンに映し出されています。

(ああ「鑑賞」。楽しそう!)

そういえば、

小学校でも、中学校でも、高校でも

レコードの鑑賞の時間はあったことを思い出しました。

あ、

私は、高校では音楽選択。評定は「5」だったと記憶しています。

えっへん。

あ、そう思い込んでいるのかも知れませんが(汗)。

***

それはさておき、

ちょっと、不安になったのです。

スポーツへの関わりかたは

「する・みる・ささえる」

が、あるんだよ…などといわれて、はや、5年余り。

文部科学省「スポーツ立国戦略」→  ここ 

そのような中で、

学校では「見る」ことを、体育で、扱っているんだろうか…

という、不安です。

私が、学校で習っていた時には、

体育の時間で「鑑賞」をした覚えはありません。

でも、ずいぶん時間がたっているので…と、

調べてみました。

現行の、学習指導要領で、

小学校の、音楽、図画工作、体育の「目標」は、どうなっているのか

中学校の、音楽、美術、保健体育の「目標」は、どうなっているのか、を。

こうでした。

【小学校】

■音楽■

表現及び鑑賞の活動を通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに,音楽活動の基礎的な能力を狽「,豊かな情操を養う。

■図画工作■

表現及び鑑賞の活動を通して,感性を働かせながら,つくりだす喜びを味わうようにするとともに,造形的な創造活動の基礎的な能力を狽「,豊かな情操を養う。

■体育■

心と体を一体としてとらえ,適切な運動の経験と健康・安全についての理解を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力の基礎を育てるとともに健康の保持増進と体力の向上を図り,楽しく明るい生活を営む態度を育てる。

【中学校】

■音楽■

表現及び鑑賞の幅広い活動を通して,音楽を愛好する心情を育てるとともに,音楽に対する感性を豊かにし,音楽活動の基礎的な能力を伸ばし,音楽文化についての理解を深め,豊かな情操を養う。

■美術■

表現及び鑑賞の幅広い活動を通して,美術の創造活動の喜びを味わい美術を愛好する心情を育てるとともに,感性を豊かにし,美術の基礎的な能力を伸ばし,美術文化についての理解を深め,豊かな情操を養う。

■保健体育■

心と体を一体としてとらえ,運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り,明るく豊かな生活を営む態度を育てる。

高校も同様でした。

果たして、

小学校や中学校の体育には「鑑賞」という言葉が出てきませんでした。

つまり、

件p系の教科は「表現と鑑賞」

体育系の教科は「理解と実践」が、コンセプトなのです。

スポーツは「実践」と教えられ

じゃんじゃんスポーツを「する」ことをしてきた人が、

突然、

スポーツを「みて」楽しんでね!

といわれても

観かたを教えられていないので、途方にくれてしまうでしょう。

とんでもないことに、気がついたような気がします。

さて、どうしよう。