がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

お婆さんの提案

昨日は、仕事で遅くなり、

酔っぱらいの中をかき分けながら、帰宅しました。

手に「緑のリボンをつけた赤いバラを一本だけ」持って。

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昨日の朝、私の事務室は大騒ぎになりました。

女性職員の一人がこう叫んだのです。

(きゃあ!このチョコレート、名前になってる!)

ホワイトデーの贈り物を任された若手職員のセンスに脱帽!

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信号を待ちながら、一日を、何となく振り返っておりました。

(そうだ、お花を買ってゆこう!)

家にホワイトデーのお菓子は準備していましたが、

妻には、中味までバレバレでした。

朝の件を思い出して、ここはサプライズで…と、花を買って帰ることにしたのです。

盛岡市の通称・映画館通りの「ニッカツゴールデンビル」に花屋があります。

「花東(はなはる)」というお店です。

そこは、遅くまで開いている記憶がありました。

果たして、夜の11時前にも、お店は営業していました。

80歳ぐらいでしょうか、お婆さんが、一人いました。

お店の人です。

妻にホワイトデーの花を買いたいということを告げました。

お婆さんは、

私の年齢、風体から、私の妻を想像したのでしょう。

花:バラが良いね

平:は、はい。

   (ここにある、チューリップも良いけどなあ…)

花:どれどれ

   (と、奥のショーケースから、赤いバラを1本だけ、選んで選んで持って来て)

  赤と白と黄色があるけど、

  赤がいいよね。

平:は、はい。

   (あれれ、奥から、私と同じ年頃の女性が出てきたぞ、この人に頼めばよかったなあ…

    しかも、なんか、このバラ、パリッとしていないような気がするし…)

  でも、一本じゃあ寂しくないですか?

花:一本に愛情をこめて…がいいのよ!

   (と、透明の包み紙で、赤いバラ一本を包み始めつつ)

  で、リボンは何色?

平:は、はあ…。

花:緑と赤と白があるけど、やっぱり緑よね。

  あ、420円。

   (私がトレイのうえに出した、5百円玉と百円玉2枚には目もくれず、花を包みながら)

  水はたっぷりあげてね。

  少し寒い所に置いた方がいい。

  はい。

   (と、私に花を渡して)

  こぉーんなに大きくなるよ、バラの花が!

   (と、両手で大きな輪を作って見せ、すべてが終わったようにニッコリ)

平:(お、お釣りが…)

もう一人の女性の方が、気がついて、お婆さんを押しのけるようにして渡してくださいました。

押しのけ方をみると、きっと、実の、親子です。

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さっき見ると、

本当に、こんなに大きく開いていました。

お婆さんのいうことに間違いはなかったのです。

疑って、ごめんなさい。

昨夜は、妻にも喜ばれましたし、

たぶん、

さまざまな意味で「一番いい花」を持たせてくれたんだろうな…と思っています。

提案って本当に大切。