昨日は、仕事で遅くなり、
酔っぱらいの中をかき分けながら、帰宅しました。
手に「緑のリボンをつけた赤いバラを一本だけ」持って。
*****
昨日の朝、私の事務室は大騒ぎになりました。
女性職員の一人がこう叫んだのです。
(きゃあ!このチョコレート、名前になってる!)
ホワイトデーの贈り物を任された若手職員のセンスに脱帽!
*****
信号を待ちながら、一日を、何となく振り返っておりました。
(そうだ、お花を買ってゆこう!)
家にホワイトデーのお菓子は準備していましたが、
妻には、中味までバレバレでした。
朝の件を思い出して、ここはサプライズで…と、花を買って帰ることにしたのです。
盛岡市の通称・映画館通りの「ニッカツゴールデンビル」に花屋があります。
「花東(はなはる)」というお店です。
そこは、遅くまで開いている記憶がありました。
果たして、夜の11時前にも、お店は営業していました。
80歳ぐらいでしょうか、お婆さんが、一人いました。
お店の人です。
妻にホワイトデーの花を買いたいということを告げました。
お婆さんは、
私の年齢、風体から、私の妻を想像したのでしょう。
花:バラが良いね
平:は、はい。
(ここにある、チューリップも良いけどなあ…)
花:どれどれ
(と、奥のショーケースから、赤いバラを1本だけ、選んで選んで持って来て)
赤と白と黄色があるけど、
赤がいいよね。
平:は、はい。
(あれれ、奥から、私と同じ年頃の女性が出てきたぞ、この人に頼めばよかったなあ…
しかも、なんか、このバラ、パリッとしていないような気がするし…)
でも、一本じゃあ寂しくないですか?
花:一本に愛情をこめて…がいいのよ!
(と、透明の包み紙で、赤いバラ一本を包み始めつつ)
で、リボンは何色?
平:は、はあ…。
花:緑と赤と白があるけど、やっぱり緑よね。
あ、420円。
(私がトレイのうえに出した、5百円玉と百円玉2枚には目もくれず、花を包みながら)
水はたっぷりあげてね。
少し寒い所に置いた方がいい。
はい。
(と、私に花を渡して)
こぉーんなに大きくなるよ、バラの花が!
(と、両手で大きな輪を作って見せ、すべてが終わったようにニッコリ)
平:(お、お釣りが…)
もう一人の女性の方が、気がついて、お婆さんを押しのけるようにして渡してくださいました。
押しのけ方をみると、きっと、実の、親子です。
*****
さっき見ると、
本当に、こんなに大きく開いていました。
お婆さんのいうことに間違いはなかったのです。
疑って、ごめんなさい。
昨夜は、妻にも喜ばれましたし、
たぶん、
さまざまな意味で「一番いい花」を持たせてくれたんだろうな…と思っています。
提案って本当に大切。