がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

調査研究の目的

今朝は、傘を持とうか持つまいか…というレベルの天気。 玄関を出ると「ャcャc」と雨が降って来ましたので、やっぱり傘を持ってでました。 が、お昼になるとこの天気。いい気持ちです。
********** 先週の金曜日、12月14日に東京日帰りをしました。 でも、 「日帰り」したつもりなのは私だけで、 朝早く、家を出て、東京で会議に出て、戻ってきて、温泉に行って忘年会をして、そのまま温泉に泊まって、次の日の朝に家に帰った私のことを、 家の者は、 「朝帰り」と呼んでいます。 (ぎゃふん) ***** その会議は 「地方スポーツ政策に関する調査研究」の検討会で、私はその委員なのです。 委員の中には、この前、盛岡で講演をしていただいた早稲田大学スポーツ科学学術院の間野義之先生がおられます。 話の中で、文部科学省日本レクリエーション協会に委託して、昨年度、実施した 『ライフステージに応じたスポーツ活動の推進のための調査研究』という事業の話が出てきました。 (報告書は、ここをクリックすると「その1」ここのクリックで「その2」がダウンロードできますが、  おそろしくサイズが大きいのでご注意を。) 盛岡での講演でもふれられた、「スポーツ行動変容ステージ」に関することです。 まず、先ほどの調査研究の報告書に載っている、この図をご覧ください。
こういう説明がついています。
■調査の戦略 本調査は、「潜在スポーツ層」のスポーツ参加を促すことを1つの目的としていることから、下図の「スポーツ行動変容ステージ」の概念を調査の軸として用いた。スポーツ行動変容ステージを用いることで、「現在、スポーツを実施していないが関心を持っている層」へのアプローチ(戦略�@)。また、「現在、スポーツを実施しているが、週1回以上の定期的な実施ではない層」へのアプローチ(戦略�A)といった、スポーツの実施・非実施だけでは明らかとならない層の特性やアプローチ方法を明らかにすることができる。
「スポーツ実施率」を高めるためには、「無関心期」から「維持期」へと連続する行動変容をもたらす必要があり、 「スポーツをする・しない」というセグメントだけの大雑把な捉え方での事業展開ではいけない …という、考え方です。 以前、このブログでこう書きました
ターゲットを絞ること…これがないと、どんなことでも事業化はできないはずです。 よく考えてみれば、ターゲットを絞るためには、 対象をグルーピングすること、そして、対象に優先順位を設定することが求められるのです。 「みんな」に「すべて」を、ということは、何も言っていないのと同じことだよな… 「ターゲットを絞ること」は、私に足りていない分野だなあ… と、つくづく、感じます。
***** 報告書をうろうろしているうちに、このマップに行き当たりました。 ご覧ください。
これをご覧になって、どう考えましたか? 左上の箱の中の、二段目の緑色の見出し、 『本事業の最終目的』に 「●ライフスタイル スポーツ的ライフスタイルの構築」とあったのを発見して、私は、腰を抜かしたわけです。 いちばん上には「調査研究全体図」とありますよね。 調査研究の最終目的は「行動変容」なのです。 これ、絶対に忘れてはならない、とても大切なことです。 以前、このブログで「ディフェンスの最終目的」について書いたことがあります。   国際ラグビーフットボールボード(IRB)が出していた「Rugby Development」という   コーチ教本に、ディフェンスの目的は「to score points」である…と書いてある ことを発見した時と同じぐらいのショックを受けました。 何のために調査をするのか、その調査が誰の行動変容をもたらすのか… なんだか、最近、 調査をすることが調査をする目的、冊子をつくって送ることが調査の目的、などと勘違いしてしまっている自分に気がつくのです。 時々、立ち止まって考えながら、進んでゆく必要があります。 ********** ◇ぎゃはははは、良いことおっしゃる! ◆でゅへへへへ、ほめられた! ◇で、このブログは、どんな方々のどんな行動変容を狙っているんですの? ◆あ、そ、それは、そのう…。 ◇大丈夫、ちゃーんと、知ってますよ。  自分がブログを書くための、自分のモチベーション向上にしかなっていないことなんか、  みなさんは。  ねっ! ◆ぎゃふん。