がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

インナー広告

昨日の「浄土ヶ浜」の続きです。

実は、

(感謝の短冊については、よくわかった。

 これまで長い期間、短冊を入れ続けてきているし、これからも入れ続けるだろう。

 であれば、

 包装紙に刷り込んでしまうとか、お菓子のパッケージに印刷するとかすれば、見栄えもするし、

 従業員の手間もかからないだろうに…。提案して、「浄土ヶ浜」1年分でももらおっかなぁ〜)

と思っていました。

しかし、

今日、私のその考えが誤っているだろう、という事に気がつきました。

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白状しますが、

10月24日に、午後から有給休暇をいただいて、「岩手広告協会講演会」を聞きに行きました。

職場の皆さん、ごめんなさい。

大和ハウス工業株式会社の取締役常務執行役員・山本誠さんが「大和ハウスのブランドコミュニケーション戦略について」という題で講演なさいました。

山本さんは「総合宣伝部門管掌」という肩書があり、「ダイワハウチュ」系のテレビコマーシャルを世に出した方です。

お話の中で『広告の二つの意味』についても触れられました。

お話なさったことのエキスは、日本広告業協会のサイトからたどれる『会報「雑誌広告」』

「12年3月号」に載っている、山本さんのインタビュー記事『広告宣伝費とは「経費」ではなく将来への「投資」』にありましたので、途中を抜き出します。

広告には、大きく分けて二つの意味があると思っています。一つは社外へのメッセージです。お客様に対して、私どもの会社の企業理念や事業展開を発信し、広く知っていただく。もう一つは社内に向けてのメッセージ(インナーブランディング)です。社員も日常生活の中で様々なメディアを通して自社の広告を目にします。そして、家族や周囲の人とそれを話題にすることもあるでしょう。そうした機会を通じて、「自分は大和ハウス工業の社員なんだ」という意識につながります。
社内に向けてのメッセージ…。

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7年後に日本で開催するビッグスポーツイベントの「工程表」を目にする機会がありました。

その中の9つに分けられた項目の中に、「広報・プロモーション」というものがありました。

右の図のように進めて行く計画です。

大きく二つの点で、驚かされました。

一つは、

競技関係者→スポーツファン→開催地の方々、

そして、最後に「日本中の方々」へという「拡大」順番です。

確かに、

競技関係者という身内が理解しない中での、外側展開はあり得ません。

ターゲットを絞りながら拡大してゆく…

「拡大のためには拡大しかない」という考えこそあれ、

「拡大のために絞り込む」という発想は、私の中にはありません。

考えもしませんでした。

もう一つ

「レガシープログラム」

イベントをするときには

(このイベントをして、何かをどうこうします、何かがどうこうなります)

という約束や仮定がなされるのが普通です。

それを検証した結果をお知らせしたり、狽�樓た何ものかを継承したりするためのプログラムが必要でしょう。

それが、きちんと位置付けられ、当然、行われるはずです。

世界レベルのイベントをやろうとしている人は、すごいな…と思うのです。

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◇で、この三つのお話には、何かつながりがあるんですか?

◆「社内に向けてのメッセージ」だよ。

◇あ、なるほど。

 hirafuji案の包装紙印刷作戦をとれば、

 「自衛隊・警察・消防・ボランティア等々の皆様方をはじめ、日本国中の方々より御厚情」によって

 営業を再開できた…という感謝はお客様には伝わるかもしれないと思うんですけども、

 従業員の方々の目に入る確率はとても低くなりそうな気がしますね。

◆それそれ。

 わざわざ箱詰めの時に、従業員の方々が一手間加えて短冊を入れる…

 これってまさしく「社内に向けてのメッセージ」だと思わない?

◇ですね!

◆僕も、今日から、心がけよう!

◇あらっ!? もう十分なさってますけど。

◆えっ! そうかなぁ…(と、まんざらでもない表情)

◇しゃあない、しゃあない…と、なんでも「しょうがない」って口にしてるでしょ。

 しゃあないに向けてのメッセージ!

◆ぎゃふん。

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このお話も面白いですよ。

「読売ADレメ[ト ojo」 2008/4 電通IMCプランニング・センター局長 小林健一さんのインタビュー記事、

『コーャ戟[トブランド広告が起業を変える』

たとえば、こんなことが書いてある。

商品ブランドが「商品が売れ続けるための仕組み」だとすると、コーャ戟[トブランドは、「企業が継続して成長し続けるための仕組み」であり、「必要条件」です。コーャ戟[トブランドが確立されることによって、ステークホルダーの支持が集まります。例えば、消費者はその会社の商品を買いたいと思う。学生が就職したいと思う。投資家は資金を投入したいと思う。社員はその会社で働き続けたいと思う。そういう意味では、企業と企業の中にいる個人の距離感が離れてきた現代において、インナーに対するコーャ戟[トブランド広告の役割も、以前より大きくなっています。