がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

マインドセット

アマゾンはとても便利です。ジャンジャン、本を頼んで、バリバリと読書できるのです。 ただし、 こんなことに気をつけなければなりません。  妻:また、アマゾンから本が来てるわよ。  夫:おう、ずいぶん早く届いたな。  妻:大通りの本屋さんも大変だね。送料無料だし。時々、本屋さんで買わないとだめよ。  夫:はい。  妻:ところで、何の本?  夫:ほら、こんな本だよ!(with ドヤ顔)  妻:あらやだ。    まだ読んでなかったの!? 私、ずいぶん前に読んだわよ、大通りの本屋さんで買って。  夫:げげげ、じゃあ、この本、持ってるの?  妻:だいぶ前から、本棚にありますよ。ほらほら、返品!返品! ********** という事件にはなりませんでしたが、このブログで少し触れた「アウェー脳」に関連して、 茂木健一郎さんの『アウェー脳を磨け!〜一歩踏み出せば脳は目覚める〜』をアマゾンで取り寄せました。 とても興味深くて、面白くて、そして読みやすくて、二晩で読んでしまいました。 すごく気になった記述がありましたので、無礼を承知で、引用します。 「第4章アウェー脳が日本を変える」→「日本人はストックホルム症候群」の183・184ページです。
意思決定のプロセスやシステムの在り方を議論する際に、しばしば「マインドセット」という言葉が使われます。ある組織やグループに属する人々がさまざまなことを評価したり行動の選択をしたりするにあたって、暗黙のうちに援用し、従っているルール、価値観、行動の方法論のことです。 日本人は日本社会で暮らしているうちに、いつの間にか「空気を読む」というルールを、マインドセットとして刷り込まれてしまうのです。 僕には日本人が、人質となった被害者がいつの間にか加害者である犯人に、同情や共感を覚えるようになる「ストックホルム症候群」と同じ症状を呈しているようにみえます。この国に生まれ落ちた瞬間、その人は日本社会の人質となる。そして、そこのルールに従って生きているうちに、気がつけば日本人独特のマインドセットが身にしみついてしまっている。これはまさにストックホルム症候群そのものです。(太字は著者、下線はhirafuji)
『日本』を『私たち岩手のスポーツ』に、 『この国に生まれ落ちた』を『岩手のスポーツ界に足を踏み入れた』に入れ替えて読んでしまったのです。 決して過去の実績を否定しているのではありません。 1970年の国民体育大会岩手県天皇杯獲得に導いた方々の考え方、スポーツ振興手法は正しかったのです。 しかし、 私たちが、その当時の環境での「マインドセット」を、そのまま40年ほど適用し続けたために、今があるような気がしてなりません。 そして、それに私たちが気がついていなかったこと、あるいは、気がつかなかったふりをしていたこと、 もしかすると、気がついていても行動しなかったこと…これが一番の原因なんだろうなと思えます。