(あれれ、一体、どこを見て仕事をしているんだろう…)
転勤して2ヶ月がたち、時々こう思うようになりました。コーチやプレーヤー、先生や児童生徒の姿が思い浮かびません。
「スポーツ直接観戦行動」の不足であると自己診断しました。
(これでは、いけない!)
**********
ということで、今日は「スポーツ直接観戦行動」です。
第62回岩手県高等学校総合体育大会の前期競技が県下各地で行われています。
そのうち、「自転車競技」「軟式野球」「ホッケー」を観に行ってきました。
それぞれ、高校生が一生懸命にプレーしていて感動します。
活躍の場を与えてくださっている、運営の先生方、競技団体の方々、
そして、会場に応援に来ていただいた、ご父兄をはじめとするファンの方々、ありがとうございます。
よし、頑張るぞ…という気持ちを充電して来ました。
さて、
岩手町のホッケー会場では、沼宮内高校と不来方高校の男子決勝戦が行われていました。
沼宮内高校は前半、不来方ディフェンスのプレッシャーが中盤地域で緩くなる場面を逃さず、
効果的な前進から猛攻を仕鰍ッ2点をもぎ取りましたが、
後半になると、不来方高校がディフェンスを修正し、ゴールキーパーの好守を中心に守りに守り、後半は両チーム無得点。
最終的には2対0で沼宮内高校の優勝です。
不来方高校も組織的な攻撃からの得点機を2回も逃しており、点差以上に緊迫したがっぷり四つの試合が展開されました。
沼宮内高校は春の高校選抜大会でベスト4に入ったチームですので、
今日の試合のレベルは、インターハイベスト4以上の試合だということができると思います。
素晴らしい試合でした。
みんなも見に来ればよかったのに…。
*****
学校に勤めていた2年間は、ホッケーの試合を見ていませんでした。
今日、久しぶりに見てみると、何かが違います。
どうも、試合展開にスピード感があるのです。選手のスピードではありません。テンモェ速いような気がしたのです。
試合途中に気がつきました。ルールが変わっていたのです。
ホッケーには、サッカーでいえば「フリーキック」や「スローイン」にあたる試合の再開方法の
「フリーヒット」があるのですが、
「フリーヒットをした選手が続けて次にボールをプレイする」ことができることになったようです。
つまり、
サッカーでタッチラインからスローインした選手が、そのボールをそのままドリブルしてゆくようなことができるのです。
オフェンス側はディフェンスが整わないうちに、フリーヒットを行い、自分で前進して有利に試合を展開しようとしますし、ディフェンス側はそれをさせないようにいち早くディフェンス網を構築しようとする…
実は、
ホッケーは結構ホイッスルがなり試合が中断する場面が多いのですが、その再開方法を変えたことにより、さらに面白いゲームになりました。
**********
◇あら、ほんとうですね。2009年、つまり、去年、ルール改正があったようです。
競技の魅力を高めるためのルール改正ですね。
◆そうそう。
時代の要請に応えて、スポーツも変化してゆかなければならないのさ。
ところで、1998年にホッケー界に起こった大変革を知っている?
◇えっ!? 知りません…
◆オフサイドルールの撤廃だよ。
◇えっ!? イギリス発祥の球技には「つき物」の「オフサイド」がなくなったんですか?
何かにこう書いてあったと思います。
「"off side"とは
『味方から離れて』あるいは『ボールより前の側に』いる事を意味する。
また、先回り、待ち伏せ、抜け駆け行為の禁止という概念を持つ。」
◆そのとおり。
英国型の球技の「精神」なんだよね、オフサイドは。
◇その「精神」を撤廃したんですね!り、理由は一体?
◆「ゴール数やスペクタクル性が増したことで、多くのファン獲得につながっている」ということです。
◇なるほど。
やれば楽しいスポーツを、観ても楽しいスポーツに変えるために「精神」を変えても対応しようとした…
ということなんですね。
◆そうだと思う。
さらに、観ても楽しいスポーツは、やってみたいスポーツになってゆくんだと思うよ。
◇う〜ん、難しい問題ですね。
精神を尊重するか発展を取るか…ということですよね。
◆でもね、
日本でこんなに人気のある野球はオリンピックからはずれ、
日本ではホッケーといえばアイスホッケーと思われるほど知名度の低いフィールドホッケーが、
オリンピックでは確固たる地位を誇っていることは事実なんだよね。
◇そうですね。
◆じゃあ、また明日。
◇あらららら、お決まりのお寒い「オヤジギャグ」は今日は無いんですの?
◆どこかの小学校が、今朝6時に「運動会をやりますよ」のノロシをあげたんだよ。たぶん。
それで興奮して眼が覚めちゃって…今日は眠いんだ。
◇プッ! 子どもみたい!
◆ぎゃふん!