今日の岩手日報に
「岩手国体どう盛り上げる 盛岡で専門委が協議」というみだしの記事がありました。
(盛岡も、なかなか、やるなあ。『だから盛岡は嫌われる』も撤回だなぁ!)
と思って読んでみると、
▼県の国体準備委員会の広報・県民運動専門委員会の第1回会議が、盛岡で行なわれた。
▼委員はマスコミ関係、経済団体、NPO法人、市民団体などから選ばれた20名。
▼この委員会は、スローガンやマスコットを決めるほか、
2016年に46年ぶりに開催する国体をどう盛り上げるかについて考える機関。
とありました。
勘違いでした。
盛岡が専門委員会を作ったのではなく、県の専門委員会が盛岡で開かれた記事だったようです。
読んでみて、次の文章が印象に残りました。
『7年後の大会の成否を握る選手強化と同じぐらい責任ある委員会だ。
県関係者やスポーツ関係者が少なく、佐々木民夫委員長(県立大副学長)が、
一人一人に意見を求めると素直な意見が発せられた。』
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◇何が印象に残ったのですか?
◆二つあります。
一つは「選手強化と同じぐらい責任ある委員会」という評価です。
◇ああ、hirafujiさん、
『スポーツイベントは地域づくりの触媒だ』とずっと前から法螺を吹いていましたからね。
◆そう。
スポーツイベントはその時の地元選手の活躍を肥やしとして、
そのイベントを契機に何かを地元に残すべきだと考えているんだ。どちらがかけても片手落ち。
◇そして、その何かは、決して、物が残る「ハード」ではなく人が残る「ソフト」であるべきだとも。
◆そう、そう。
その意味で、
広報・県民運動専門委員会に高い評価を与えた岩手日報の見方に賛同しているんだよ。
◇それが、第一点ですね。
で、もう一つは?
◆「県関係者やスポーツ関係者が少な」い委員構成です。
◇えっ!? スポーツイベントなのに?
◆化学反応が起きないのよ、同じジャンルの人だけだと。
私たちは、
なぜか「素人が何をいうか。スポーツは違うんだよ!」という気持ちをどこかに持っていたりする。
◇なるほど、考え方や価値観の違う人を集めて「国体の遺産」を考えることにより
大きな化学反応が期待できるというほどのことですね。
◆おっしゃるとおり。
◇「はだかの王様」を防ぐということですね。
◆そう。
でも、一番、素晴らしいのは、この記事を載せてくださった新聞だよ。
◇あらららら、得意のゴマすり!
◆岩手県のサイトにもこの情報は一切ないんだ。
委員構成を知りたくても、インターネット上ではどこからも分からないんだ…
新聞が「価値なし」と判断して記事にしなかったら、このことは誰も知らないということになる。
◇ははははは、広報・県民運動委員会が「広報」していないんですね!
◆まあ、それはいいとして、
私は、この記事を読んで、やっと「本体」が動き出したなぁ…という感想を持ったわけです。
◇なるほどね。「何を残すか」が本体ですよね。