がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

言える人言えない人

先週の土曜日が出校日でしたので、その「振り替え」で、今日は学校が休みです。

天気もいいですので、普通は、何かをたくらむのでしょうが、

先週の中ごろからの風邪が治りきらず、同級生がやっている「あべ菜園内科クリニック」行きです。

結局、家で静かにしている休日…です。

同級生のお医者さんとお話をしていると、敬語になったり「ため口」になったり、

お互いにややこしいです。

今、個人的なことで、一つうえの高校の先輩のお世話になっているのですが、私がお客様の立場ですので先輩は私と話をする時に「ため口」になったり敬語になったりしています。

これもややこしいことです。

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【その1】

昨日の県高校総体自転車ロードレースの女子の部には、盛岡スコーレ高校の選手が一人出場し、2位でゴールしています。

ご存知のように、盛岡スコーレ高校には自転車競技部はありません。

3年生でロードを中心に個人的に乗ってきた選手ですが、紫波総合高校の関係者が、登録やらピストでの練習やらと、面唐�見ていたようです。

一昨日のピストでもトラックレーサーに乗って、500mタイムトライアルでこれも2位に入っています。

自転車競技も、ボクシングの奥州WBCの例のように

「『部のない学校』に在学していても、子どもたちの『やりたい気持ち』をかなえてやれる競技」

の一つになりつつあります。

さて、

昨日のロードレースは女子が4周でしたので、男子が競技中に女子のレースが終わります。

まだ男子がレースをしている時、

集団から遅れて一人で走っている男子選手の後ろに、レースが終わったはずの女子選手がついて来ました。

(おやっ、何だ?止めようかな?)

と思いましたが、良く見ると、ヘルメットのうえにかぶっている「番号キャップ」がついていません。

(ああ、そうか。競技を終えて、ゴールからスタート地点に戻る選手か!)

と気がつきました。よく見ると、盛岡スコーレ高校の選手です。

「お疲れさま!」と声をかけると、私に顔を向けて、明るく大きな声で

『ありがとうございましたぁ!』

この一言で、半日、道路端に立っていた風邪ひき中年が、単純に大喜びします。

また、手伝おう…とも思います。

スポーツは、本当にいい子どもたちを育てていると思いませんか。

【その2】

私の持ち場の道ばたには、車が一台停まっていました。

レース中の様子から見れば、選手のおじいさん、お父さん、お母さんの3人のようでした。

前半は、ずっと遅れて走っている一人の男子選手に声をかけていましたが、そのうち、その選手は私たちの前を通らなくなりました。

トップ選手との差が決められた時間以上になると「関門地点」で「降ろされ」てレースを中断しなければならないという決まりがありますので、

たぶん、彼は「降ろされた」のだと思います。

どうやら、3人はそのことに気がついたようです。

レース終了まで車を動かすことはできませんので、帰るわけにも行きません。

お母さんは車の中に入りました。

お父さんは道ばたに座りました。おじいさんは上り坂を見通せるところに移動しました。

そして、他の選手に声援し始めました。

がんばれ、がんばれ…と、最後まで。

選手が最終周回を終え、規制解除の合図となる「広報車」が「応援・ご協力ありがとうございました」とアナウンスしながら走り去って行き、

交通指導隊のパトカーがコースを逆走してゆきましたので、

私は立哨の任務を終えて、スタート地点に戻るために車を動かしました。

でも、さっきの車は、動いていいのかどうかわからないようで、まだ、停まったままです。

(あ、解除のことを教えなくては)と、車をとめて窓越しに

「もう、いいですよ」と声をかけました。

しばらく走って気がついて、自分に情けなくなりました。

(なんで、「もういいですよ」の次に

     『最後まで応援してくださって、ありがとうございました!』と言えなかったのだろうか…)と