がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

やりなおしだぁ/都道府県番号が違うのか!

3つの団体のデータを比較しようと思いました。
今どき、
ネットを検索すれば、
データはだいたい手に入りますから、全国の都道府県の状況と比較するための表なんか、ちょいちょいと、でも、ちょっと手間がかかりますが、できてしまいます。

日本スポーツ協会の数字と、日本パラスポーツ協会の数字、さらに日本レクレーション協会の数字を並べ、さあそろそろ完成…と見直すと、
どうも、
つじつまの合わないところがあります。

よく見ると、団体ごとに都道府県の番号が違っている部分があったのです。
同じだと思い込んで、表を組んでしまいました。これではデータの比較はできません。がっくりときましたが、気を取り直して表の作り直しです。

ふう…。

調べてみると、
総務庁、つまり国が使っている都道府県番号と、スポーツ指導者の養成・認定・研修にあたっている3つの団体が使っている番号は、一部が、違っています。
さらに、
3つの団体の間でも、微妙な番号の相違があります。

なんだろうなあ…

***

私の住む岩手県は、4種類の都道府県番号にいずれも「3番」です。
ですから、団体によって番号が違っているなんて、思いもよらないことでした。
そのうえ、
長い間、日本スポーツ協会の番号のもとで活動してきましたので、全ての都道府県は、その番号が固有の番号だと信じてきました。

こういうことは、きっと他にもあるはずです。
自分の住んでいる世界が全てと思っていては、いけないのですよね。

***

今になって、
岩手県の郵便番号は、02で始まるし、電話番号は、019で始まっていることに気づいたのです。

ぼんやりと生きている私です。

でも、ぼんやり者でも、うっかりまちがうことのないようなシステムを提供することも、大切なことだろうと考えています。
予選のブロック分けなどで、独自の番号が必要かもしれないことは十分承知していますが、
一度、考えて見る価値もあるでしょう。DXって、そういうところからスタートするものだろうと思っています。

せっかくだから、番号の一覧をどうぞ。

 

都道府県番号の比較の表。国の番号、日本スポーツ協会の番号、日本パラスポーツ協会の番号、日本レクリェーション協会のそれぞれの番号を比較している。

 

だれのため、なんのため/バレー会場と総会会場で

バレーボール試合風景の写真。

◾️6月9日の日曜日は

第23回全国障害者スポーツ大会のバレーボール(知的障がいの部)の、北海道・東北ブロック予選会が、岩手県盛岡市の岩手県営体育館で行われました。

ブロックに与えられた出場権は、男女、それぞれ1つずつ。
全国大会出場は、そう簡単ではありません。

結果は、岩手チームが、男女とも優勝し、佐賀県で行われる大会への出場権を獲得しました。
おめでとうございます!

さて、
試合前のチーム代表者会議でのことです。
参加チームから、質問がありました。
ホールディングやドリブルなどの反則を、厳格に判定するのか…ということです。

審判長は、こう答えました。

・今やっている練習を審判団で見てきたが、中には、上手にプレーできていない選手もいた。
・審判団としては、バレーボールをさせてあげたいという気持ちで一致している。つまり、ラリーを続けさせてあげたいということである。
・したがって、特に、女子選手の場合は、ホールディングやドリブルを厳格には適用しない。
・とにかくラリーを続けて、バレーボールを楽しんでほしいと考える。

どなたからも、異議は出ませんでした。

 

◾️今日、6月12日は

いわて生活協同組合通常総代会にでました。
いわて生協さまは、一般社団法人岩手県障がい者スポーツ協会と認定NPOスペシャルオリンピックス日本・岩手の両団体のサポーターとして、岩手県の障がいのある方のスポーツ振興を支援してくださっています。
その関係での出席でした。

理事長の挨拶の中に、こんな言葉がありました。

・これまで、各地区の総代は、この総代会に出席できることを優先に、選ばれてきた。
・それでは、子育て中の方や仕事を持っている方は、総代になることが難しく、大きな課題だと思っていた。
・しかし、感染症拡大下で、書面による意思表示が出来ることを経験した。
・今、そのシステムも残して、総代会を行なっている。
・このことにより、さまざまな属性を持つ組合員が総代となり意見を述べることが出来るようになった、
・新たな一歩である。

しびれました。

***

障がいのあるバレーボールプレーヤーに、どんなことをしてほしいのかを考えてくださっている大会運営者。
総代には、どんな人になってほしいのかを考えている組織代表者。

素晴らしい方々が、岩手に、はたくさんいます。

だれのため、なんのため…ルーチンワークになってしまって、忘れがちなことですが、
忘れていない方々が、ちゃんといる。
見習わねば。

教えてくれる人/私には、いるのか

そういえば、最近、教えてもらったことがないなあ…と、
歯医者さんの椅子の上で、思いました。

定期検診の結果を2か月前のデータと比べて、
歯石の付着が少し増えていること、つまり、磨き方が変わった可能性があることを教えられているときに、そう思ったのです。

心当たりがあります。
最近、ちょっと注意散漫で磨いていることがあるのです。

***

藤野英人さんの facebook記事 に、南場智子さんとの会話が載っていました。
乱暴に内容をつまむと

藤野さんのピアノ演奏がうまいことを南場さんがほめ、
まだ「現役で習っているのか」「先生はだれか」と問われた藤野さんが、
習っていて先生は木米先生と答えた。

という内容です(→藤野 英人 - コンサート会場で呼び止められる。 「ふじのさん、おひさしぶり。ふじのさんってピアノすごいのね」...

レオス・キャピタルワークスの藤野さんは、57歳ですが、まだ先生に教わっている、
そして、DeNAの設立者の南場さんは、藤野さんには教えてくれる人がいるに違いないと思っている 。

つまり、
お二人とも、教えられるということは永遠だと考えている…ということです。

私は、きっと、
ある程度、弾けるようになったら、もう教えてもらわないで、一人でやろうとするでしょう。
そして、
歯磨きのように、少しずつずれていって、そのことに気づかない…。

***

4月13日に、岩手県立美術館で『企画展「堀内誠一 絵の世界」関連 開幕記念講演会「絵を愛した父」』という講演会を聞きました。
講師は、
堀内花子さん。
「作家長女、通訳・翻訳業、堀内事務所代表」というお立場でのお話でした。

お話の中で
「このころから、父は、仕事が忙しくなって、画塾に行けなくなってしまいました。かわいそうでした」
とおっしゃいました。
その時は
(仕事がバンバン来るんだから、今更、画塾は必要ないだろうに。なんで、かわいそうなんだろう?)
と思っていましたが、
歯医者さんの椅子の上で、説明を聞きながら、藤野さんの facebook記事 を思い出しながら、気づいたのです。

堀内誠一さんほどの方になっても、教えてくれる、修正してくれる、気づかせてくれる人が必要だと、ご自分でも思っていたんだな。
そのことに、
娘さんも気づいていて、画塾に行けなくなったことをかわいそうだと思ったんだろうな…と妄想したのです。

最近、私が、
教えてもらっていない理由は、
決して、うまくやっているから、効果あげているからではなく、
教えてくれる人や、教えてくれる場を、探していないこと…だろうと考えられます。

ずれるよね、だめだよね。

移動の目的は/小岩井農場の羊飼い

この前の日曜日・5月26日は、久しぶりに何もない日でしたので、
お天気にも誘われて、小岩井農場まきば園(岩手県雫石町)。

ちょうどクラフト市をやっていて、そっちに興味のある妻とは「場内解散」です。
ということで、
以前から、いい場所だなあ…と思っていた「ひつじエリア」の「まきばの展望台」あたりで本を読むことにして、ゆるゆると歩いてゆきました。

すると、こんな景色です。

小岩井農場から見た岩手山。青空と山の緑、牧場の緑がきれい。そして右端に、羊飼いと羊たちが小さく見える。

ひゃあ、素晴らしい!

牧草地には、羊がたくさんいます。
しばらくすると、
上下、黒いカッパのようなものを着た牧場の係の人が、
羊小屋の方から歩いてきました。

牧草地をずんずん進んで、羊の群れに近づくと、
羊を二つのグループに分け、左右の端に移動させ始めました。
大声を出す訳でもなく、羊に手を触れるわけでもなく、
ただ、時々、腕を前後に振るだけです。
ああ、
上手だな、羊飼いの人なんだな…と思いました。

www.youtube.com

***

「まきばの展望台」の軒下テラスの日陰に椅子とテーブルがありました。
そこで、本を読んでいると、外から、人が歩いてきました。
服装などから見ると、観光客ではなさそうだなあと思っていると、
私に顔を向けて

こんにちは!

と言いながら、天文台の中に入ってゆきました。
農場の職員に違いありません。
そして、
体つきなどが、羊飼いの人に似ています。

ずいぶん時間がたってから、
羊飼いの人は建物から出てきて、私の前をまた通り過ぎようとしました。
勇気をもって、声をかけてみました。

(さっき、羊を追っていた人ですよね、黒い服着て?)

果たして、
そうだといいました。

その様子を動画にとって、facebookにアップしました。素敵だったので…と言いながら、
スマートフォンを見せると(facebook記事は この下線部です) 
じっと見てから、こういいました。

(日が差してきたので、木のあるほうに移動させたんです。
 今日は、風があるから大丈夫かと思うんですが、
 日影があったほうが、過ごしやすいだろうと思って。)

見れば、
羊たちを移動させた区域は、木がたくさん生えています。
羊は、日向にいたり日陰にいたり…自分の判断で過ごしているようです。

思い出したのです。
前に来た時に、牧羊犬を見たことを。

そして、
牧羊犬は、羊を追うときに、一切、吠えないし、一切、接触しないことを知ったのです。
(その様子のブログ記事→ この下線部 
優しいな…と思ったのです。

今回も、
羊飼いの人は、一切、大声を出さないし、一切、手を触れずに、羊を移動させました。
しかも
移動の目的は、羊の体調管理。

やっぱり、素晴しいのです。

***

牧羊犬を見た時のブログの結びを、もう一度、載せます。
このとおりなのです。

◆見習うべし、グレア
吠えたり、触ったり…があった指導を、私は受けたことがあります。
そのような指導を、何も知らなかった私も、した覚えがあります。
今や、
犬が羊をコントロールする場面でさえ、対象に対して、吠えないし触れないのです。
ましてや、
人が人を教える場面では、
吠えずに触れずにできるはずですし、そうあらねばなりません。

牧羊犬のコンテスト「シープドッグトライアル」の採点基準には、こういう記述がありました。
・犬は羊に突っ込むような行為をしてはいけない。
・犬は毅然とした、しかも静粛な態度で羊を制御しなければならない。
(日本牧羊犬協会のサイトから抜粋→ Link
まさにグレアは、そうでした。

私たちも、
毅然とした、静粛な態度のスポーツ指導者でなければいけません。

いろんなところに、いろんなヒントがあるのです。
感度を高く保ちたいものです。

【備忘】
昨日2024年5月28日は、これが 公表された日。

平信/講演を聞きながら

講演の会場と、配布資料の一部。

今日は「いわてスポーツコミッション」の研修会。

講演を聞きながら
・そうだな、迷っていた図録を、やっぱり、買おう
・そして、あの本を、読み返さねば
・ということで、本を探さねば
・ということで、部屋の整理をしなければ
・とはいえ、原稿も書かねば
・でも、やっぱり、よもぎ餅をつくりたいのだ
・ああ、時間がない

スポーツに関連することに思いが及ばない私でした。

まあ、いいだろう。

大切にされている人/錦秋湖での妄想

今日は、ドライブ。

西和賀町の錦秋湖沿いにある、ネビラキカフェでお昼ごはんを…という計画で、車を走らせます。
湖がよく見えるテラス席でいただくお昼ご飯の、美味しいこと、美味しいこと。

ぼぉっとしながら、湖面を見ていると、
たぶん
西和賀高校のボート部の生徒が、練習しています。
舵手のいない2人乗りの艇、舵手のいる4人乗り(全部で5人乗っています)の艇、そして、指導者が乗った救助艇を兼ねたモーターボートの3艇が、スイスイとすすんでいまました。

(がんばっているな、みんな)

しばらくすると、
なんだか様子の違う船がやってきました。
漕ぐ人が3人と舵をとる人が1人乗っている艇です。
普通は漕ぐ人が3人の艇はありません。

(いったい、なんだろう)

ボート練習風景の2枚の写真の組写真。上:新入生艇、下:すれ違う上級生艇と新入生艇

上:漕ぐ人3人と舵手1人が乗っている艇、下:2艇のすれ違い

注意してみると、3人漕ぎ艇には、帽子も着ているものもすべて同じ人が乗っています。
そして、
急がずゆったりと、大きく正確に漕いでいるように、私には見えましたので、
この4月にボートを始めた、新入生の艇だ…と、勝手に決めたのです。

この艇には、漕ぐ人が4人と舵手が1人乗って競技をします。
湖にでているもう一艇の同じ形の艇は、人数が揃っていて、スピードやリズムの変化をつけ練習していました。
きっと、こちらは上級生艇。6月の大会を目指しての練習でしょう。

部員も少ないのだろうと思いました。
だって、
4人漕ぎに3人しか漕ぐ人が乗っていないのですから。
でも、
3人でも、漕がせてもらっているのです。

大切に育ててくれているんだなぁ、
この3人が、
ともだちを連れてきて4人漕ぎになったり、
1人乗りや2人乗りに移ってゆくんだろうな。
そのために、基本的なことを丁寧に教えてもらっているんだろうな…と、勝手に妄想していました。

しばらくすると、
上級生艇が右から、新入生艇が左から進んできて、そのままではぶつかりそうに、私には見えました。

どうなるんだろう…と、見ていると、
上級生艇が、右にコースを変えて、新入生艇にコースを譲ったのです。
きっと、
舵取りの人が(新入生艇が来たから、大きく右によけて進路を譲るよ!)と指示したに違いありません。
ああ、なんと優しい。

初心者、技術の低い者が、指導者から丁寧に教えてもらい、上級生から優しくしてもらっている…素敵なチームだな、と、思ったのです。
こういうチーム活動を経験したら、他の人の力を高めてあげようと考え、でも、できない人も認めてあげるような、素敵なひとに育つんだろうな、羨ましいなあ…と感じたのです。

全部、妄想、誤解かも知れませんが、スポーツにはこういう力があるはずだと思っているから見る妄想。
お許しくださいませ。

※※※

帰りの高速道路で、ボート部員と正反対の走り方をしている自分に気づきました。
修行が足りないのであります。