平成26年度全国高等学校総合体育大会のカヌー競技を応援に行って、
「フジサン特急」が目の前に止まっていました。
聞けば、特急料金300円を追加すると列車に乗せてくれて、
さらに、100円出すと、1号車=展望車に乗ることができるらしいのです。
(ヒラフジさん、フジサン特急から、フジサンを眺めるの図)
を想像して、本当に悩みました。
でも、
フジサン特急の10分ほど前に発車する、乗る予定の普通列車が目的地に先に着く、
つまり、追い越されないこと、
そして、
曇っていて、展望が期待できないこと、
の2点で、大人の判断をしてしまいました。
この判断が「あたり」でした。
以下のことを考える事が出来たのです。
*****
河口湖から大月を結ぶ「富士急行線」は、本当にゆっくりとカーブしながら走ります。
駅の間隔もとても短いのです。
途中、「寿(ことぶき)」という駅に止まりました。
小さい駅です。
ホームに、小さな子どもを抱いた「おばあさん」が立っていました。
その脇に、小学校低学年ぐらいの男の子が「サッカー」のスタイルで、
そして、小さなサッカーボールを手に持って、やっぱり、立っていました。
男の子だけが、
おばあさんと、弟か妹かに手を振って、
そして、おばあさんと、弟か妹かにも手を振り返されて、電車に乗り込んできました。
私の反対側の座席に座りました。
不安そうです。
私は
(今日は、誰も送ってくれる人がいなくて、
一人で電車に乗って、サッカークラブに行くことになった、
小学校低学年の男の子)
と、設定しました。
目が合います。
「サッカーやってるの?」
「はい。」とうなづきます。
いろいろ聞きたかったのですが、それどころではなさそうです。
右手には、何かを握りしめています。きょろきょろしています。
車掌さんがきました。
男の子は呼びとめました。
「寿」は無人駅だったようです。
切符を持っていないのでしょう。
お金を払って、車掌さんから渡されたレシートのようなものを、右手にしっかりと持ちました。
これは、いろいろ聞いて、褒めてあげないとな…と思っていると、
電車が、次の駅「三つ峠」につき、
男の子は、降りて行ってしまいました。
この前も、
神奈川県川崎市で、
剣道の格好をした子どもが、道路を歩いていたり、
バレーボールの格好をして道具を手分けして運んでいる中学生が、
電車で移動したりしている姿を目撃し、
このブログに記事としてまとめ、こう結びました。
川崎市では、スポーツが、日常の風景にたくさんあるのです。川崎の時は、都会だからなのかなあ…と思っていましたが、でも
岩手県では、スポーツ施設や車やバスの中に、スポーツが隔離されたようになっています。
スポーツのある風景、素敵ですよね。
がんばって、そのような風景を作ってみたいですよね。
(元の記事はこの下線部をクリックすると見られます。)
失礼ながら「あんな山の中」にも、こういう風景があったのです。
どこにどういう刺激を与えれば、
こういう風景はつくり出せるのだろうか…と、
私たちとは、そもそも、何かの発想が違うのではないか…と