【クイズ】
「ちぎれ」てしまうと「おろされる」こともあるスポーツは何でしょうか?
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今日は、第60回岩手県高校総合体育大会自転車競技のロードレースが紫波町で行われました。
実は、自転車のロードレースは見に行く機会がなく、私がライブで見たことのない、数少ない国体競技の一つでしたし、
昨日のトラック競技では、総合3位でしたので、今日のロードの優勝旗をとらないと、わが紫波総合高校には優勝旗が一本もなくなってしまいます。
ここは現場で応援しないと…と朝早く出かけました。
【スタート直後。後ろの赤帽子4人は紫波総合高校の女子選手】
私が行ったことが理由ではなく、
選手や指導者ががんばり、書道部員も補助員としてがんばり、マネージャーは先導車でマイクを握り続けてがんばったことなどのおかげで、6年連続35回目のチームロード競技優勝となりました。
おめでとうございます。(リザルトは岩手県自転車競技連盟の掲示板にあります)
個人は、ゴール前のデッドヒートで、同タイムでしたが「着差あり」で1・2位が決定されるというレースでした。
紫波総合高校の藤原選手は、「タイヤの巾2本分」の差で残念ながら2位。
東北大会でのインターハイ出場権獲得を狙います。
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気がついたのですが、
監督の人たちや役員の人たちが、一生懸命に選手に声をかけます。
先頭集団が通過するときは、当然、レースの指示を出しているのですが、
集団からおいていかれて、遅れて一人で走っている選手(「ちぎれた選手」といいます)がとおると
どこからでも、誰からでも
『がんばって!』『前を追って!』『完走できるよ!』とチームの隔てなく励ましの言葉がかけられます。
いい雰囲気になります。
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レース中に車で移動できないからかも知れませんが、
ご父兄を中心としたお客様も、途中で帰ったりせずに、最後の選手がゴールするまで選手に声援をおくっています。
選手がゴールすると拍手で讃えます。
【ゴール直前】
今日は8周の周回コースで76.6kmのレースでしたが、
先頭通過から一定の時間が経過すると、遅れた選手は次の周回に入ることができません。
ですから、「完走できるよ!」と声をかけて励ますのです。
スタートリストには、男子の選手が42人載っていますが、今日の完走者は18名。
半分以上が途中でレースを止めさせられています。(「降ろされる」といいます)
ですから、
最後にゴールした選手は、「完走できた」選手のうちで最後にゴールした選手なのです。
「降ろされた選手」は沿道で応援に回るのですが、たとえ、最後にゴールしても完走した選手は自分より力がある選手だということを知っています。
ですから、
大きな拍手で選手を迎えるのだと思います。
自転車のロードレースには、すばらしい文化があります。
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そういえば、紫波総合高校からは女子3人が出場して、広島で6月1日に行われた「第11回全日本自転車競技選手権大会ロードレース」の参加資格が『申込資格獲得大会 完走者』となっていたことを思い出しました。
その時は、
(指定大会を完走すれば、誰でもでられるの、全日本選手権に?)と少し疑問を持っていましたが、
今日、「完走」の意味がよくわかりました。
完走は偉大なことなのですね。
(ちなみに、広島の大会は、男子が91人のエントリーで完走31人、女子は31人のエントリーで完走17人でした)
*****(追)*****
昨年の長崎インターハイの登山競技で準優勝した、岩手高校は私の「ごひいきチーム」のひとつですが
今年の県高校総体は2位だったようです。
インターハイ出場はなりませんでしたが、どうぞ、「胸をはって」帰ってきて下さい。