15・6年ほど前、
「100・10・1」という目標を持っていました。
体重100kgで、10kmを、1時間で走る…というものです。
体重が少なかったり、タイムオーバーだったりで、一度も達成することなく今に至ります。
臓器を丸ごと取り外したり、部分的に継ぎ接ぎしたりしている「新しい身体」となった今では、もはや、走ることすらおぼつかず、とても達成できる目標ではありません。
でも、昨日は、もう一度走ってみたいなぁ…と、心の底から思ったのです。
■自己ベスト記録を狙う非公認記録会
IWATE GRASS-Lot RACE(グラスロ)という
「岩手の市民ランナーのためのトラックレース記録会」があると聞いて、
見に行ったのです。
全く個人的に行われる、つまり、競技団体などが主催するのではない記録会で、
その趣獅ノは
中止になったマラソン大会の代わりとは考えていません。「トラックレースに出る」ことの価値を見出し、走ることの新たな楽しみ方を感じてもらう。そのためのグラスロです。そして、要項にはこうもあります。
・本大会は有志団体による非公認大会です。記録は公認記録とならないのでご注意ください。乱暴にいえば、・各組複数名のペースメーカーを用意して、皆様の自己ベスト更新をサメ[トします!
正式なトラックで、ペースメーカーに手伝ってもらいながら走り、
非公認ながら自己ベスト記録を達成する機会
だったのです。
■レースの様子は
まず、写真をご覧ください。
5000m1組、
上の写真の白いシャツの二人はペースメーカー。
左下は、前がペースメーカー、後ろの赤バンダナがランナー。
この組のスタートリストには
16人のランナーと5人のペースメーカーが記載されていますした。
しかも、ペースメーカーは、それぞれ違うタイムのペースで走ることがわかります。
つまり、
30分で走ってみたい人は、4番のペースメーカーについて行けばよく、
ペースメーカーもランナーに声をかけたりしながら記録の達成をサメ[トしていました。
なお、
この後の2組、3組には、もっともっと早いタイムでのペースメーカーがつくのです。
■気になったランナー
何周かするうちに、
ペースメーカーが率いる集団が別れ始めました。
その中に
見るからにスピード遅い集団がありました。
さっきの写真の左下の二人、集団といいましたが、実は、ペア状態です。
(なるほど、35分のペースメーカーと、
35分を切りたいランナーだな)
と、決めつけました。
そして、
100・10・1を達成しようとしていた時を思い出したのです。
どう走れば、1時間を切ることができるのか分からず、
走りきることができなかったり、時間オーバーしていたりしていたのです。
赤バンダナのランナーは、
きっと、35分ペースを体験したくて参加したのだろう、
そして、このペースでこれからも走り続けたいと思っているんだろうな…
私もこういう体験をさせてもらえば、
100・10・1もできたかもしれないな…とうらやましくなりました。
そして、
もう一度、走ってみたいなぁと、思ったのです。
■みんなが幸せな結果
今日、ネットにアップされていたリザルトを見ると、
ペースメーカーのおかげでしょう、
35分以上かかったランナーはいません。
みんなが幸せな結果に終わったことが予想されます。
素敵なイベントだったなぁ、
皆さん、ずっと走り続けてくれればいいなぁ、と思うとともに、
こういうことを企画し運営してくださった「人」たちを、
大切にして行かないといけないのだと、しみじみと感じたのです。
がんばりますよ、がんばりましょうね!
■大会サイトは
この下線部をタップしたところにあります。
是非、ご覧になってください。
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■新しいあり方
6月に、私が勤めている公益財団法人岩手県体育協会の定時評議員会で
「団結・結束 スポーツいわて」宣言が採択されました。
キーフレーズは
今、再びスポーツを通して団結・結束する時です。新型コロナウイルス感染 症を克服すべく、社会全体が前進しようとするにあたり、スポーツは人々の心 を癒し、人々に勇気を与える大きな力を持っています。 「新しい生活様式」のもと、新しいスポーツの在り方を新たな発想で創造していきましょう。
グラスロは、まさに、新しいスポーツのあり方、だと思うのです。
下の画像をタップすると宣言の全文が読めますのです、どうぞお読みください。