がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

私のMVP、あなたのMVP

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アメリカ大リーグ・エンゼルス 大谷翔平さん=花巻東高校(岩手県花巻市)卒、岩手県奥州市出身=が、MLBアメリカンリーグMVPを獲得。
日本人では二人目(2001年イチロー選手以来)となる快挙に、岩手県はもとより、日本中が沸いています。
偉大な業績に心から祝意と、敬意を表します。
ところで、
ご自身が選ぶ「今年のMVP」は、
どなただったでしょう、どなたが候補になっているでしょう?

私は「岩手県初」のオリンピック選手推し

私が選ぶ、2021年のMVPは
東京オリンピックの射撃に出場した
佐々木千鶴さん です。

理由は「岩手県初」をしてくださったから。

岩手には、
夏季大会出場者が38人(のべ44人)、冬季大会出場者が13人(のべ19人)います」が
佐々木さんは、これまでにない出場形態なのです。

岩手のオリンピック選手は

オリンピック岩手県関係選手は、夏季大会・冬季大会を合わせて、51人います。
なお、
私の「岩手県関係選手」の定義は「岩手県でスポーツをしている、あるいは、岩手県でスポーツをしていた(その時のチームメイトや指導者が岩手にいる)選手」ですので、報道機関の集計などとは異なっています。

そのうち、
職場・所属先が岩手県にあった人は、次の5人です。

■1952年冬季(オスロ
 工藤祐信(スピードスケート)
  柏高校(現・盛岡農業高校)教員
■1964年冬季(インスブルック
 八幡長五郎(スキー)
  田山営林署
■1972年夏季 
 湊 義雄(ボート)
  山田高校OB
■1998年冬季(長野)
 古川純一(スキー)
  リクルート
■2008年夏季(北京)
 小沢みさき(ホッケー)
  富士大学大学院学生

佐々木千鶴さんは、
岩手大学附属中学→盛岡白百合学園高校と進学し、現在、岩手県警察に勤務なさっています。
つまり、
岩手県内に職場と活動拠点を置いてオリンピックに出場した、初めての社会人女性」なのです。

■参考■
ホッケーの小沢みさきさんは、
岩手県花巻市富士大学大学院の学生でした。
しかし、日本リーグ天理大学のチームでプレーしています。
(2006年女子最優秀新人賞→ ここ )
また、
2014年ソチ冬季大会のカーリングに出場した、
苫米地美智子さんは、
オリンピック代表決定前(2011年)に北海道銀行フォルテウスに所属し、大会後には、岩手に帰ってきています。
そして、
2018年ピョンチャン冬季大会のスノーボードで活躍した
岩渕麗楽さんは、
岩手県一関市の一関学院高校の生徒生徒でしたが、当時所属の「キララクエススノーボードクラブ」は福島県スキー連盟に加盟するクラブでした。

岩手にいる女性社会人が初の出場

私がMVPに選んだ理由が、お分かりいただけたでしょうか。
これまでは、
男女を問わず、
オリンピック出場時には、ほとんどの方が、県外の大学や企業を所属先として活動しています。
これを見ると
もしかすると、岩手にいてはオリンピックに出られないのではないか…という気持ちになってしまいます。

私のMVPは、
岩手県内に練習拠点を置いて、岩手県内に就職しても、オリンピックは狙えるのだ…ということを、実際に示してくださった方です。

さて、
あなたは、
どなたをどういう理由で、今年のMVPと呼びますか?
あ、
もちろん、
岩手で培った基礎となる力が、世界で通用することを示してくれた
大谷翔平選手でも構いません。

考えてみてくださいね。
これもスポーツ、「考えてみるスポーツ」です。

おまけ:実はその反対も考えた

さあ、MVP話は終わり、と、
この記事をアップしようとして気がつたいのです。

岩手県には、
オリンピックを狙って県内企業に所属している県外出身アスリートが、スケートを中心に、複数います。

その人たちの夢が叶わなければ、片手おちです。

これまで、次の三つのうちの二つはできていますが、
三つめは未達成。

①岩手で競技を始めたアスリートが、県外で大きく力を伸ばしてゆく
②岩手で競技を始めたアスリートが、そのまま岩手県内で力を伸ばし続ける
③他県で競技を始めたアスリートが、岩手に来て力をさらに伸ばしてゆく

出すだけじゃない、いるだけじゃない、来てもらってもオーケーな岩手。
さあ、
がんばりますよ、がんばりましょうね!

***
■岩手のオリンピック選手(私の作ったリスト)→ ここ