「2011 熱戦再来 北東北総体」で使われる
カップの試作品が
コカ・コーラ社から届きました。
予定にはなかった「がんばろう!東北」の文字も入っています。
「熱い夏」を迎える準備は着々と進んでいます。
あと51日で開幕です!
(配られた時は「おっ!?」と期待しましたが、
いつまで待っても中味が注がれることはありませんでした。
残念!)
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イン
ターハイのコップを見ながら、
先週の新聞に、25日に開幕する第82回
都市対抗野球第1次予選
岩手県大会の組み合わせが載っていたことを思い出しました。
被災地の子どもたちには、様々な「スポーツ活動支援」が行われています。
具体的には、
活動場所の提供であったり、活動場所への移動の経費であったり、用具の提供であったり、大会参加経費の支援であったり、有名選手のイベントであったり…。
本当に感謝しております。
ところが、大人のスポーツ愛好者には、なかなか目が向いていないように感じられます。
先ほどご紹介した新聞記事には、
「昨年は県第2代表で東北大会に進んだ赤崎クラブ、高田クラブなど
沿岸勢は
東日本大震災の影響で出場しない。」
という、サラリとした記述がありました。
去年の
都市対抗岩手県大会には、大船渡市の赤崎野球クラブ、
大槌町の大槌倶楽部が出場していましたが、今年の大会にはどちらも出ていません。
陸前高田市の高田クラブは、昨年の大会には出ていませんが、
一昨年の都市対抗岩手県大会で3位のチームです。
野球どころではないようです。
現在ネット上で精力的に記事を配信している「岩手スポーツマガジン・スタンダード」のサイトには、
「『After3.11』〜
三陸スポーツドキュメント〜」というコーナーがあり、そこに、
「いつかまた全国の舞台へ。我慢の時を過ごす高田の元球児たち(社会人野球チーム 高田クラブ)」という記事があります。抜粋して引用します。
そんな根っからの野球好き集団は昨年、第37回JABA岩手県クラブ選手権兼第35回全日本クラブ選手権岩手県予選大会で5年ぶり5回目の優勝を果たした。さらに4チームの代表を決める東北大会でも勝ち上がり、第3代表として全国大会に出場。長年遠ざかっていた全国の舞台を経験した。(…略…)
この経験がチームの結束を深め、ひとりひとりがチームのために何をできるか考え行動するようになった。個々の力が及ばなくてもまとまりで戦えるという強みを手に入れた。格上の投手、打者を相手にどうしたら勝てるか? この課題から目標を見つけ今季の大会に臨むつもりだった。しかし、チームは1年間の休部を決めた。
震災が理由で、県予選・県大会に出られない中学校・高校のチームがあるとは、私の知る範囲では、聞いていません。
一方、社会人の野球チーム・高田クラブは、1年間の休部を決めた…とあります。
子どもたちのスポーツ環境に比べて、大人のそれは格段に劣っていることがわかります。
結びにはこうありました。
しかし、その前にクリアしなければならない問題は大きい。地域あってのクラブチーム。高田の復活イコールチームの復活なのだ。
練習再開のめどは立たないが選手は集まり、これからは街全体をホームグラウンドに活動していく。これまで高田松原球場のグラウンドを整備してきたように、高田の街もきれいに整備していくつもりだ。当面は街の復興がチームの目標。
何年後になるかわからないが、今度こそ新しい球場でめいっぱい野球がしたい。皆、心から願っている。
街の復活、そして新しい球場の建設も急がなければなりませんが、
「心から願っている仲間」が「散り散り」にならないことが、最も大切なことだと思います。
地理的にも精神的にも…です。
一日も早く、大人のスポーツ環境が整うことを、心から願うばかりです。
あ、願うばかりではいけませんね。知恵を寄せ合って、行動しましょう!